派遣OLから外資系管理職へ|年収700万円になっても幸せになれなかった理由

「おめでとうございます。」

そう言われたあの日のことを、今でもよく覚えています。

私は派遣社員として外資系IT企業に入りました。

そこから契約社員になり、正社員になり、そして管理職へ。

当時の私は、「努力すれば人生は変えられる」と本気で信じていました。

そして実際に、一段ずつ階段を上がっている感覚がありました。


目次

管理職になった私は、毎日が少し誇らしかった

今思うと、仕事そのものよりも「管理職になったことで得られるもの」にワクワクしていました。

  • 会社専用の社員証を首から下げること。
  • 会社から支給された携帯電話を持つこと。
  • 「〇〇@会社名.com」という会社のメールアドレスを持つこと。
  • 自分専用の名刺を作ってもらうこと。
  • 社外へ出て、お客様や取引先と名刺交換をすること。
  • CEOが参加するパーティーに同席し、同じテーブルで話をすること。
  • 役員や経営陣と食事をする機会が増えること。

そんな一つひとつが、本当にうれしかったんです。

「私もここまで来たんだ。」

そんな達成感がありました。


頑張れば頑張るほど、世界が広がっていくと思っていました

派遣社員だった頃は、管理職の人たちは遠い存在でした。

「あの人たちは特別なんだ。」

そう思っていました。

だから、自分がその立場になれたことが本当にうれしかったんです。

責任も増えました。

仕事も難しくなりました。

でも、それ以上に「認められた」という喜びの方が大きかった。

だから私は、もっと頑張ろうと思いました。

もっと成果を出そう。

もっと評価されよう。

もっと上を目指そう。

それが正しい人生だと信じていました。


あの頃の私は、それが「成功」だと思っていました

もちろん、会社が悪いと言いたいわけではありません。

会社は成果を出した人を評価し、より大きな仕事を任せます。

それは当たり前のことです。

でも、今振り返ると気づくことがあります。

当時の私は、会社から与えられる肩書きや役職を、自分自身の価値だと思い込んでいました。

役職が上がれば自分の価値も上がる。

偉い人と仕事をすれば、自分も成功者になれる。

そんなふうに考えていたんです。

だから、昇進するたびに嬉しかった。

会社の階段を一段上るたびに、「人生も前に進んでいる」と思っていました。

管理職になって、働き方は一変しました

Desperate businesswoman not knowing how to save the day

派遣社員だった頃は、残業はあっても家に帰ることができました。

でも管理職になると、仕事の内容はまったく変わりました。

アメリカとの会議。

ヨーロッパとの会議。

時差があるので、朝早くも夜遅くも仕事が入ります。

気づけば生活は完全に不規則。

会社に泊まることも珍しくありませんでした。

「今日は帰れないね。」

そんな会話が当たり前のように交わされる環境でした。

当時は、それが普通だと思っていました。

頑張っている証拠なんだ、と。

そして、私は会議中に倒れました

何日も家に帰れない生活が続いたある日。

会議中、私は突然意識を失いました。

今思えば、体はずっと限界のサインを出していたんだと思います。

でも、その頃の私は、そのサインを無視し続けていました。

目が覚めた場所は、会社のビルの中にあるクリニックでした。

点滴を受けて少し休むと、受付の方が私にこう言いました。

「オフィスは○階ですよね。お迎えを呼びますね。」

しばらくすると、同じオフィスの女性が迎えに来てくれました。

私はキャスター付きのオフィスチェアに座ったまま、その椅子を押してもらいながら職場へ戻りました。

オフィスでは、まだ私が倒れたときの会議が続いていました。

「大丈夫? 行ける?」

そう声を掛けられました。

その瞬間、ふと思ったんです。

「私は、何をやっているんだろう。」

今だから伝えたいこと

もし今、昇進して周りから評価されている人がいたら、その努力は本当に素晴らしいと思います。

私も同じ道を歩いてきたから、その喜びはよく分かります。

でも、どうか忘れないでください。

会社は、あなたの人生そのものではありません。

肩書きは、あなたの価値ではありません。

会社は人生の一部。

仕事は人生の一部。

あなたの人生で一番大切なのは、あなた自身です。

私はそのことに気づくまで、少し遠回りをしました。

だからこそ、今は自信を持って伝えられます。

仕事で成功することも素晴らしい。

でも、それ以上に大切なのは、自分の人生を、自分の意思で選べることです。

会社のためだけに使うにはもったいないと感じています。

大切なのは、頑張ることではありません。

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それだけでも、将来の選択肢は大きく変わります。

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この記事を書いた人

ニュージーランド在住。投資開始から約2年半でFIREを達成。これまで600名以上の女性に、お金・投資・人生設計について教えてきました。

このブログでは、女性の老後資金、資産形成、FIRE、海外生活、キャリアについて、実体験と公的データをもとに分かりやすく発信しています。

お金の不安を減らし、自分らしい人生を選べる女性を増やすことが私のミッションです。

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