こんにちは、FIREママです。
「管理職になりませんか?」
そう言われて、ワクワクしている方もいるかもしれません。
年収が上がる。
責任ある仕事を任せてもらえる。
周りから評価される。
私も、派遣社員から契約社員、正社員、そして外資系企業の管理職へと昇進していく中で、「頑張れば頑張るほど人生は良くなる」と信じていました。
もちろん、管理職になって得られた経験はたくさんあります。
でも、その一方で、
「えっ……こんなの聞いてない。」
「誰か昇進する前に教えてよ。」
そう思ったことも、正直たくさんありました。
この記事では、私が実際に外資系企業の女性管理職として経験した、「管理職になる前に知っておきたかったこと」を7つご紹介します。
これから管理職を目指している方や、昇進の話が出ている方にとって、少しでも参考になればうれしいです。
現在の私は会社員を卒業し、FIREを達成した後、自分らしく働くサイドFIREというライフスタイルを選びました。
今は一児の母として、女性がお金の知識を身につけ、仕事だけに人生を縛られず、自分で選択肢を持てるようになるための情報を発信しています。
管理職になるかどうかに正解はありません。
だからこそ、良い面だけでなく、リアルな現実も知ったうえで、自分らしいキャリアを選んでほしいと思っています。
① 給料は上がる。でも、時給は下がることもある

管理職になると、「年収が上がるからうれしい!」と思う方も多いと思います。
私もその一人でした。
派遣社員から契約社員、正社員、そして管理職へと昇進する中で、年収はどんどん上がっていきました。
「努力が報われた。」
そんな気持ちでいっぱいでした。
でも、実際に管理職になって最初に驚いたのが、お給料の仕組みです。
私の会社では、管理職になると残業代が支給されなくなりました。

つまり、「この年収の中で成果を出してください」という働き方です。
ところが、仕事量は一気に増えます。
昼間は部下の対応や会議。
夜はアメリカとのオンライン会議。
早朝はヨーロッパとの打ち合わせ。
気づけば、朝から夜遅くまで働くのが当たり前になっていました。
「年収は上がったのに、時給で計算したら前より安いんじゃない?」
そう思ったことは、一度や二度ではありません。
もちろん、会社によって制度は違います。
管理職でも残業代が支給される会社もありますし、働き方改革が進んでいる企業もあります。
ただ、昇進の話をもらったら、「年収はいくらになるか」だけではなく、「どんな働き方になるのか」「残業代はどうなるのか」まで確認することをおすすめします。
私は当時、「年収が上がる」ということしか見えていませんでした。
でも、本当に大切なのは、いくら稼ぐかではなく、そのお金を得るために、自分の時間と健康をどれだけ使うことになるのかだったと、今では思っています。
額面の年収じゃなくて仕事内容も考えよ?
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私が管理職になった頃、年収600〜700万円になりました。
女性の平均年収が333万円であることを考えると、当時の私は平均の約2倍近い収入を得ていました。
「ここまで来れば幸せになれる。」
本気でそう思っていました。
でも、現実は違いました。
年収は上がっても、働く時間も責任も増え、気づけば時給は下がり、健康まで失いかけていたのです。
② 部下のマネジメントは、想像以上に難しい

管理職になる前の私は、
「仕事ができる人が管理職になるんだから、自分の仕事ができれば何とかなる。」
そう思っていました。
でも、実際に管理職になって気づいたのは、自分の仕事ができることと、人を動かすことはまったく別のスキルだということです。

プレイヤー時代は、自分が頑張れば成果が出ました。
でも管理職になると、自分一人が頑張ってもチームの成果にはつながりません。
部下に仕事をお願いし、進捗を確認し、困っていることがあればサポートし、ときには厳しいフィードバックもしなければいけません。
これが、本当に難しかったのです。
私は20代で女性管理職になりましたが、年上の男性部下もいました。
自分では丁寧に説明したつもりでも、思うように伝わらなかったり、お願いした仕事と違う形で戻ってきたりすることも少なくありませんでした。
「どうして伝わらないんだろう。」
「私の言い方が悪かったのかな。」
そんなふうに、自分を責める日もたくさんありました。

結局、自分でやったほうが早いと思い、仕事を抱え込んでしまうこともありました。
でも、それでは管理職としてチームは育ちません。
管理職の仕事は、自分が成果を出すことではなく、チーム全体で成果を出せる環境をつくることです。
これは実際に経験して初めて分かった、大きな学びでした。
もしこれから管理職になる方がいるなら、「仕事ができる人」が必ずしも「良い管理職」になるわけではない、ということをぜひ知っておいてほしいと思います。
部下を育て、人を動かし、信頼関係を築く力は、昇進してから少しずつ身につけていくものなのです。
③ 外資系でも、男女平等とは限らなかった

私は外資系企業に転職したとき、
「海外の会社だから、日本より男女平等なんだろう。」
そんなイメージを持っていました。
もちろん、女性管理職が活躍している会社もたくさんありますし、日本企業より制度が整っている会社もあります。
でも、私が経験した現実は、思っていたものとは少し違いました。
管理職になっても、お客様へのお茶出しやランチの手配、会議室の準備など、「女性だから」という理由で自然と私に任される場面がありました。
男性管理職が隣にいても、なぜか私が動くことを期待される。
「女性だから気が利くよね。」
そんな空気を感じることもありました。
もちろん、こうした経験は会社や職場によって大きく違います。
すべての外資系企業がそうだと言いたいわけではありません。
ただ、私は「外資系=完全な男女平等」というイメージを持っていたので、そのギャップに驚いたのを今でも覚えています。

管理職になれば評価されるのは実力だけ。
そう思っていましたが、実際には無意識の思い込みや職場の文化が残っていることもあります。
だからこそ、女性が管理職として長く活躍するためには、仕事のスキルだけでなく、自分の考えや意見をしっかり伝えられる力や、自分自身を大切にする姿勢も必要だと感じました。
「管理職になれば、すべてが公平になる。」
そう期待しすぎないことも、長く働くためには大切なのかもしれません。
④ 管理職会議は、想像以上に厳しい世界だった

管理職になるまでは、
「会議では会社を良くするための前向きな議論をしているんだろう。」
そんなイメージを持っていました。
でも、実際に参加してみると、そこは今までとはまったく違う世界でした。
会議には、自分より何年も、何十年も経験のある管理職が並びます。
私は20代で女性管理職になったこともあり、周りは年上の男性管理職ばかりでした。
会議で意見を求められても、思うように話せなかったり、
「そんなことも知らないの?」
というような厳しい指摘を受けたりすることもありました。
正直、「歓迎されている」というよりも、試されているような空気を感じることもありました。
会議が終わるたびに、
「もっと勉強しなきゃ。」
「次は絶対にちゃんと答えよう。」
そんなふうに、自分を追い込んでいたことを覚えています。
もちろん、今振り返れば、その経験のおかげで経営視点や判断力は大きく鍛えられました。
ただ、当時の私は毎回必死で、「管理職ってこんなに精神的に大変なんだ」と驚いたのが本音です。
管理職になるということは、役職が変わるだけではありません。
今までとはまったく違うレベルの責任とプレッシャーの中で、結果を求められる立場になるということ。
この現実は、昇進する前に誰か教えてほしかったことの一つでした。
⑤ 管理職になると、「何でもできて当たり前」と思われる
管理職になると、一番驚いたのは周りからの期待値でした。
昨日まで一緒に働いていたのに、昇進した瞬間から見られ方がまったく変わります。
部下からは、
「どうしたらいいですか?」
「判断をお願いします。」
と答えを求められます。
上司からは、
「チームの数字は大丈夫?」
「何か問題はない?」
と結果を求められます。
そして、お客様からは会社の代表として見られます。
つまり、管理職になると、自分一人の仕事だけをしていればいい立場ではなくなるのです。
当時の私は、
「まだ管理職になったばかりだから。」
そんな言い訳が通用すると思っていました。
でも現実は違いました。
周りは新人管理職としてではなく、一人の管理職として接してきます。
英語での会議、プレゼンテーション、部下の育成、トラブル対応、他部署との調整。
すべてを「できて当たり前」という前提で仕事が進んでいきました。
もちろん、最初から完璧にできる人なんていません。
だから私は毎日、本を読み、先輩に相談し、失敗しながら少しずつ学んでいきました。
管理職になれば、自動的に仕事ができるようになるわけではありません。
むしろ、本当の勉強は管理職になってから始まるのだと思います。
昇進はゴールではなく、新しいスタート。
私はこのことを、身をもって学びました。
⑥ マネジメント研修だけでは、現場は乗り切れなかった

管理職になると、多くの会社ではマネジメント研修を受ける機会があります。
私の会社でも、外部講師を招いた研修や、リーダーシップについて学ぶプログラムがありました。
「部下の褒め方」
「モチベーションの上げ方」
「1on1の進め方」
本をベースにした理論やフレームワークをたくさん学びました。
もちろん、その知識が役に立つ場面もあります。
でも、実際に現場へ戻ると、
「本に書いてあるとおりにはいかない。」
そう感じることの連続でした。
同じ言葉をかけても、やる気になる人もいれば、逆に落ち込んでしまう人もいます。
厳しく伝えたほうが伸びる人もいれば、丁寧に寄り添ったほうが力を発揮する人もいます。
つまり、部下は一人ひとり違うのです。
マニュアルどおりの対応では、人は育ちません。
結局、管理職に必要なのは「正しい答え」を知ることではなく、相手に合わせて柔軟に対応する力でした。
何度も失敗し、そのたびに反省しながら、自分なりのマネジメントを少しずつ作っていく。
それが現実だったと思います。
だからもし、これから管理職になる方がいるなら、研修だけで「完璧な上司」になろうとしなくても大丈夫です。
本当に役立つマネジメントは、現場で部下と向き合い、悩み、失敗しながら身につけていくものなのだと、私は今でも思っています。
⑦ 面接官になり、人の人生を左右する立場になった

管理職になって驚いた仕事の一つが、採用面接でした。
それまでの私は、「面接を受ける側」。
でも管理職になると、「面接をする側」になったのです。
履歴書を読み、質問を考え、この人を採用するかどうかを判断する。
その一つひとつの決断が、相手の人生だけでなく、チームの未来にも大きく影響します。
最初は、本当にプレッシャーでした。
「この人は本当に活躍してくれるだろうか。」
「スキルは十分だけど、チームに合うだろうか。」
「逆に、良い人を見逃してしまわないだろうか。」
そんなことを何度も考えながら面接をしていました。
そして気づいたのは、採用で見ているのは経歴や資格だけではないということです。
一緒に働きたいと思える人か。
困難な状況でも誠実に向き合える人か。
チームで協力できる人か。
そういった、人柄や価値観もとても重要でした。
管理職になるまでは、「面接は会社が自分を評価する場」だと思っていました。
でも実際には、お互いが「一緒に働きたい相手か」を見極める場だったのです。
人を採用する責任の重さを知ったことは、私にとって管理職時代の大きな学びの一つでした。
そして同時に、「会社をつくる」という視点を持てるようになった経験でもあります。
まとめ|管理職は素晴らしい。でも、「辞める自由」も持っていてほしい

ここまで読んで、「管理職って大変そう…」と思った方もいるかもしれません。
でも、私は管理職になること自体を否定したいわけではありません。
実際に、管理職になったからこそ経験できたこともたくさんあります。
経営の視点、人を育てる難しさ、採用の責任、そして自分自身の成長。
あの経験があったからこそ、今の私があります。
だから、もし管理職のお話をいただいたなら、人生経験としてチャレンジしてみるのも素晴らしい選択だと思います。
ただ、一つだけ。
今の私が、あの頃の自分に伝えられることがあるとしたら、
「会社だけが人生の選択肢にならないようにしておいてね。」
ということです。
私は当時、一度管理職になったら、次に転職してもまた管理職でした。
年収も上がり、責任も増え、「ここまで来たんだから、もう後戻りはできない」と思い込んでいました。
だから、多少つらくても辞めるという選択肢を持てなかったのです。
でも今なら分かります。

本当に大切なのは、「いつでも辞められる」という心の余裕です。
その余裕があるからこそ、会社にしがみつかず、自分らしい働き方を選べます。
私自身はFIREを達成し、現在はサイドFIREという働き方をしながら、一児の母として好きな仕事を続けています。
そして、私の生徒さんの中にも、FIREを実現した方がいます。
FIREは、一部のお金持ちだけのものではありません。
正しい知識と行動を積み重ねれば、ごく普通の会社員でも目指すことができます。
「FIREってどうやるの?」
「私にもできるの?」

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