40代独身女性がFIREするにはいくら必要?42歳で投資を始め44歳でFIREした私が解説

「40代からFIREなんて無理。」

そう思っていませんか?

40代になると、

「老後資金はいくら必要なんだろう?」

「1億円ないとFIREできないの?」

そんな不安を感じる方が増えてきます。

実は私も42歳で投資を始めるまでは、FIREは一部のお金持ちだけができるものだと思っていました。

ですが、お金の知識を学び、投資を続けた結果、44歳でFIREを達成しました。

この記事では、

  • 40代独身女性がFIREするにはいくら必要なのか
  • 本当に1億円必要なのか
  • 40代からでも間に合う理由

をわかりやすく解説します。

結論から言うと、FIREに必要な金額は人それぞれです。

大切なのは「年収」ではなく「生活費」を知ることです。

目次

FIREに必要なお金は「年収」ではなく「生活費」で決まる

「年収1,000万円だからFIREできる。」

「年収400万円だから無理。」

実は、これは違います。

FIREでは、自分が毎年いくら使うかが一番重要です。

例えば、年間180万円で生活できる人と、年間480万円必要な人では、必要な資産は大きく変わります。

つまり、FIREは収入ではなく支出から逆算して考えるものなのです。

FIREの目安は「年間生活費×25倍」

FIREでは「4%ルール」という有名な考え方があります。

これは、年間生活費の25倍の資産があれば、長期的に資産を運用しながら生活できる可能性が高いという考え方です。

例えば、以下のようなイメージになります。

年間生活費必要資産の目安
180万円4,500万円
240万円6,000万円
300万円7,500万円
360万円9,000万円
480万円1億2,000万円

もちろん、これはあくまでも目安です。

税金や相場の変動もあるため、少し余裕を持った資産計画を立てることをおすすめします。

トリニティ大学の「4%ルール」とは?

FIREについて調べると、「4%ルール」という言葉をよく目にすると思います。

この考え方のもとになっているのが、アメリカのトリニティ大学(Trinity University)の研究です。

1998年に発表された「Trinity Study(トリニティ・スタディ)」では、

「毎年、資産の何%を取り崩しても30年間資産がなくならずに生活できるのか」

を、アメリカの株式市場と債券市場の約70年間以上の実績データを使って検証しました。

その結果、

初年度に資産の4%を取り崩し、その後はインフレ率に合わせて取り崩し額を調整した場合、多くのケースで30年間資産が枯渇しなかったことから、「4%ルール」が広く知られるようになりました。

実は「4%なら絶対安全」という意味ではありません

ここで一つ誤解されやすいポイントがあります。

4%ルールは、

「毎年4%ずつ取り崩せば必ず資産がなくならない」

という保証ではありません。

あくまで、

アメリカの過去の株式・債券データを使ったシミュレーション結果です。

将来も同じ結果になるとは限りませんし、

税金や運用コスト、為替、インフレなどは人によって条件が異なります。

そのため、私は4%ルールを「絶対のルール」ではなく、

資産形成やFIREを考えるときの目安として活用するのがおすすめだと思っています。

トリニティ大学の研究は「株式50〜75%・債券25〜50%」のポートフォリオが前提

もう一つ大切なポイントがあります。

実は、トリニティ大学の研究では、

株100%のポートフォリオだけを前提にしているわけではありません。

研究では、

・株式100%

・株式75%・債券25%

・株式50%・債券50%

・株式25%・債券75%

・債券100%

など、複数の資産配分で検証されています。

その結果、

株式50〜75%程度を含む分散ポートフォリオが、高い成功率を示しました。

株式100%で運用している人は考え方が少し変わる

最近は、VTIやS&P500など、

株式100%で資産形成している方も多いですよね。

実は近年のアップデート版トリニティ・スタディでは、

株式100%や株式75%・債券25%のポートフォリオでも、4%前後の取り崩し率は高い成功率を示したという分析もあります。

一方で、

株式100%は値動きが大きくなるため、

退職直後に大暴落が起こると資産寿命が短くなるシーケンス・オブ・リターン・リスク(Sequence of Returns Risk詳しく↓で解説してます)が高まることも知られています。

そのため、

FIRE後には、

  • 現金を数年分持つ
  • 債券を一部組み入れる
  • 相場が悪い年は取り崩し額を調整する

などの工夫を取り入れる人も多くいます。

シーケンス・オブ・リターン・リスク(Sequence of Returns Risk)とは?

シーケンス・オブ・リターン・リスクとは、日本語では「リターンの順番によるリスク」と呼ばれます。

簡単にいうと、

FIREした直後に株価が大暴落すると、同じ平均利回りでも資産が早く減ってしまうリスクのことです。

例えば、AさんとBさんがどちらも1億円でFIREしたとします。

年間4%(400万円)ずつ取り崩しながら生活するとしましょう。

Aさんは、最初の5年間が好調相場でした。

資産は増えながら取り崩せるため、その後に暴落が来てもダメージは比較的小さく済みます。

一方で、BさんはFIREした直後に大暴落が起きました。

資産が大きく減った状態で生活費を取り崩すことになるため、その後相場が回復しても資産が元に戻りにくくなります。

つまり、

同じ平均リターンでも、「いつ暴落が来るか」で資産寿命は大きく変わるのです。

なぜFIRE直後が一番危険なの?

資産形成中は、株価が下がっても毎月積み立てを続けるため、安く買えるメリットがあります。

しかし、FIRE後は状況が逆になります。

毎年生活費を引き出しているため、

株価が下がったタイミングでも資産を売らなければいけません。

安値で売ってしまうと、その後の回復で増えるはずだった資産まで失ってしまいます。

これがシーケンス・オブ・リターン・リスクです。

リスクを減らす方法

このリスクを減らすために、多くのFIRE実践者は次のような対策をしています。

  • 生活費2〜5年分を現金で確保しておく
  • 債券や現金を一部組み合わせる
  • 暴落した年は取り崩し額を少し減らす
  • 必要に応じてアルバイトや副業で収入を得る(サイドFIRE)

私は、この最後のサイドFIREが特におすすめです。

年間100〜200万円でも収入があれば、暴落した年に無理に資産を売る必要がなくなります。

その結果、資産を長持ちさせやすくなるのです。

Cute asian little girl using laptop at home . Seleted focus.

私がサイドFIREをおすすめする理由

私は、FIREは「完全に仕事を辞めること」がゴールではないと思っています。実際に、私も仕事をしながら、大好きな趣味や娘との時間を楽しんでいます。

好きな仕事を少し続けながら、

資産にも働いてもらう。

このスタイルなら、シーケンス・オブ・リターン・リスクにも対応しやすくなります。

だから私は、40代女性には「完全FIRE」よりも「サイドFIRE」をおすすめしています。

お金にも、自分にも、心にも余裕が生まれる働き方だからです。

私は「4%ルール」よりも「柔軟に取り崩す」が大切だと思っています

私は、4%ルールはとても参考になる研究だと思っています。

ただ、

実際の人生では、

  • 旅行に行く年もあれば、
  • 医療費がかかる年もあります。
  • 働きたくなる年もあれば、
  • 逆に仕事を減らしたい年もあります。

だから私は、

「毎年必ず4%取り崩す」よりも、その年の状況に合わせて柔軟に調整することが、長く安心してFIRE生活を送るコツだと考えています。

資産は「使うため」にあります。

ルールに縛られるのではなく、自分らしい人生を支えるために上手に活用していきましょう。

参考文献・引用元

CHIANG MAI, THAILAND – OCTOBER 02, 2014: Starbucks coffee caramel latte and Apple laptop open Starbucks website on monitor.

40代女性にはサイドFIREという選択肢がおすすめ

ここで多くの方が勘違いしています。

FIREは「完全に仕事を辞めること」だけではありません。

私がおすすめしているのは「サイドFIRE」という働き方です。

例えば年間生活費が300万円だったとします。

配当収入や資産収入で150万円。

好きな仕事で150万円。

これだけでも生活は十分成り立ちます。

毎日満員電車に乗る必要もありません。

嫌な人間関係に我慢する必要もありません。

働く時間を減らしながら、自分らしい生活を送ることができます。

40代女性には、このサイドFIREという選択肢がとても現実的だと私は思っています。

私が42歳から44歳でFIREできた3つの理由

支出を見直した

まず最初にやったことは、自分のお金の流れを知ることでした。

毎月何にお金を使っているのかを書き出し、不要な支出を減らしました。

我慢ばかりの節約ではなく、「本当に必要なもの」にお金を使うようになりました。

長期投資を続けた

投資を始めた頃は、値動きが気になって毎日のように証券口座を見ていました。

でも、長期投資の考え方を学んでからは、短期の値動きに一喜一憂しなくなりました。

コツコツ積み立てることが、結果として一番の近道でした。

収入を増やした

FIREは節約だけでは難しいと思っています。

私は収入を増やし、その増えたお金を投資に回しました。

収入アップは、FIREまでのスピードを大きく早めてくれます。

「1億円ないとFIREできない」は本当?

結論から言うと、本当ではありません。

もちろん、生活費が高い人は1億円近く必要になる場合もあります。

一方で、

  • 住宅ローンがない
  • 生活費が少ない
  • 配当収入がある
  • 週2〜3日だけ仕事を続ける

このようなライフスタイルであれば、必要な資産はもっと少なくなります。

大切なのは、他人と比べることではありません。

「自分にとって心地よい暮らし」を知ることです。

FIREは仕事を辞めることではなく、人生の選択肢を増やすこと

私がFIREを目指した理由は、働きたくなかったからではありません。

好きな仕事だけをしたかったからです。

今でも私は仕事をしています。

でも、嫌な仕事は断れます。

休みたい時は休めます。

家族との時間も大切にできます。

お金のためだけに働く人生ではなく、自分で働き方を選べる人生になりました。

これが私にとってのFIREです。

40代独身女性だからこそ、人生はまだまだ変えられる

「もう40代だから遅い。」

そう思う方も多いでしょう。

でも、私はこれまで多くの女性を見てきました。

40代で結婚した方。

42歳で自然妊娠した方。

資産形成ができたことで安心して婚活を始めた方。

妊娠中は仕事を減らし、サイドFIREのような働き方を選んだ方。

お金に余裕ができると、人生の選択肢は驚くほど増えます。

FIREとは、お金を増やすことだけではありません。

「やりたい人生を選べるようになること」。

私はそれがFIREの本当の価値だと思っています。

FIREは「人生を諦めること」ではなく、人生を取り戻すこと

日本では、

「40代だからもう遅い」

「女性は若い方がいい」

そんな空気を感じることがあります。

でも私は、その考え方に縛られる必要はないと思っています。

海外には

“Age is just a number.”

(年齢はただの数字。)

という言葉があります。

私もニュージーランドで暮らすようになって、この考え方に何度も救われました。

  • 40代で大学へ行く人。
  • 50代で起業する人。
  • 60代で世界一周を始める人。

年齢を理由に夢を諦める人は、日本よりずっと少ないように感じます。

FIREは、お金を増やすためだけのものではありません。

仕事に追われる毎日から少し自由になれば、

  • 婚活を始める時間もできます。
  • 趣味を始めることもできます。
  • 英語を勉強することもできます。
  • 海外留学に挑戦することもできます。
  • 学生に戻ることだってできます。

人生には、お金だけでは買えない「時間」という資産があります。

そして、その時間が人生を大きく変えてくれることがあります。

私はこれまで多くの女性をサポートしてきました。

その中には、40代で結婚した方もいます。

42歳で自然妊娠された方もいます。

資産形成ができたことで、「仕事を辞めたら生活できない」という不安がなくなり、安心して婚活に取り組めた方もいます。

妊娠中は仕事をセーブし、サイドFIREという働き方を選んだ方もいます。

もちろん、誰もが結婚や出産を望むわけではありません。

でも、大切なのはそこではありません。

「自分で人生を選べる状態になること」

それがFIREの本当の価値だと、私は思っています。

OECD(先進国)の平均では、女性が出産する平均年齢は2000年の28.5歳から2022年には約31歳まで上昇しています。先進国では、出産年齢そのものが年々遅くなっているのです。

<引用元:Society at a Glance 2024:OECD Social Indicators

アメリカでは2023年、40歳以上の女性による出産が全出生の**4.1%を占め、1990年の1.2%**から大きく増加しました。また、史上初めて「40代の出産数」が「10代の出産数」を上回るという変化も起きています。

「可能性はゼロではありません。もし希望があるなら、『もう遅い』と決めつける前に専門医へ相談してみる価値はあります。」

まとめ

40代独身女性がFIREするために必要な資産は、人それぞれです。

目安としては、年間生活費の25倍。

ただし、サイドFIREという働き方を選べば、必要な資産はもっと少なくなります。

私は42歳で投資を始め、44歳でFIREを達成しました。

だからこそ、「40代からでは遅い」とは思いません。

大切なのは、今日から一歩踏み出すことです。

未来を変えるのに、一番若い日は今日です。

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この記事を書いた人

ニュージーランド在住。投資開始から約2年半でFIREを達成。これまで600名以上の女性に、お金・投資・人生設計について教えてきました。

このブログでは、女性の老後資金、資産形成、FIRE、海外生活、キャリアについて、実体験と公的データをもとに分かりやすく発信しています。

お金の不安を減らし、自分らしい人生を選べる女性を増やすことが私のミッションです。

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