転職したいのに動けないあなたを止める5つの心理ブレーキ④

目次

それ、本当に事実?行動を止める「リミティングビリーフ」の正体

前回は、夢や目標が実現する可能性は、自分の行動によって上げられるという話をしました。

ざっくり言えば、

実現可能性=行動量×行動の質×外部の機会

ということです。

会社があなたを採用するか、景気がどうなるか、どんな求人が出るか。

そこは自分では完全にコントロールできません。

でも、求人を探す。応募する。履歴書を改善する。面接を練習する。

自分の行動量と行動の質は、自分で変えられます。

ところが、ここに「リミティングビリーフ」が引っかかっていると、行動量も行動の質も上げられなくなります。

しかも、本人はそのことに気づいていません。

「たくさん応募しました」の“たくさん”は何社?

転職相談をしていると、こんな言葉をよく聞きます。

「たくさん応募したんですけど、全然うまくいきませんでした」

そこで私が聞きます。

「たくさんって、合計で何社?」

すると、

「3社です」

みたいなことが起きます。

もちろん、本人はふざけているわけではありません。

嘘をついているわけでも、サボっているわけでもありません。

本人は大真面目に「私はたくさん頑張った」と思っています。

でも心の奥では、

「どうせ採用されない」
「私には無理」
「また落ちたら傷つく」

と思っている。

だから、無意識に行動を小さくしてしまうんです。

人は、自分が無理だと思っていることを、本気では頑張れません。

戸棚の高い場所にあるお皿を想像してください

ここで、戸棚をイメージしてみてください。

戸棚の高い場所に、取りたいお皿があります。

手を伸ばしてみました。

でも、あと少し届きませんでした。

あなたなら、どうしますか?

おそらく、椅子を持ってくると思います。

椅子に乗っても、まだ少し届かなかった。

それなら、棒を使ってみるかもしれません。

背の高い家族に頼むかもしれません。

台を変えたり、別の角度から手を伸ばしたり、何かしら工夫するはずです。

なぜ、そこまでできるのでしょうか。

それは、あなたが心のどこかで、

「そのお皿は取れる」

と思っているからです。

一度手を伸ばして届かなかったとしても、

「取れない」

とは思いません。

「この方法では届かなかった。じゃあ、次はどうしよう」

と考えます。

取れると信じているから、取れるまで方法を変えられるんです。

お皿に対しては「46歳だから無理」と言わない

反対に、こんなことを言う人はいません。

「はあ、私も46歳だから、お皿なんて取れるわけないよ」

「前にお皿を取ろうとして落としたことがあるし」

「私なんかに、あのお皿を取れるわけがない」

「やっぱり私は、お皿を取る才能がないんだ」

お皿を取るだけなら、こんなことは考えませんよね。

ところが、仕事や転職の話になると、同じことを本気でやってしまいます。

「前に面接で落ちたから、今回も無理」

「私は短大卒だから、いい会社には入れない」

「英語が完璧じゃないから、外資系は無理」

「もう40代だから、年収は上げられない」

一度うまくいかなかっただけなのに、未来も同じ結果になると決めてしまう。

そして、まだ応募もしていないのに、求人を閉じてしまいます。

これが、リミティングビリーフです。

リミティングビリーフとは何か

リミティングビリーフとは、自分の可能性に制限をかける思い込みのことです。

問題なのは、本人にはそれが「思い込み」に見えていないことです。

「これは現実です」

「だって、実際に落ちましたから」

「年齢的に厳しいのは事実ですよね」

本人の中では、すでに事実になっています。

でも、事実と思い込みは違います。

事実とは、現時点で客観的に確認できることです。

思い込みとは、過去の経験から自分が作った結論や、未来もそうなるだろうという予測です。

この2つを頭の中でごちゃ混ぜにすると、思い込みを事実のように扱うようになります。

その結果、自分で自分の可能性を閉じてしまいます。

オールブラックスに入れないのは「事実」

例えば、私は40代の女性です。

運動が大好きで、HYROXにも出ています。

では、私がニュージーランドの男子代表ラグビーチーム、オールブラックスの選手になれるでしょうか。

これは無理です。

なぜなら、私は女性で、オールブラックスは男子代表チームだからです。

参加条件が合いません。

努力の量や考え方では変えられない条件です。

これが、この話でいう「事実」です。

HYROXで優勝できないのは「事実」なのか

では、HYROXならどうでしょう。

今40代の私が、50代カテゴリーに出場して優勝できるでしょうか。

今はできません。

私はまだ50代ではないので、そのカテゴリーに出場する条件を満たしていないからです。

これも事実です。

では、現在の年齢カテゴリーでHYROXの大会に出て、優勝できるでしょうか。

可能性はあります。

もちろん、簡単ではありません。

今の実力では難しいかもしれません。

でも、練習方法を変える。走る量を増やす。苦手な種目を改善する。強い選手のトレーニングを研究する。

自分の行動によって、優勝する可能性を上げていくことはできます。

ここで大事なのは、

可能性が低いことと、不可能は違う

ということです。

ところが、人は可能性が低いだけのことを、すぐに「絶対に無理」という事実に変えてしまいます。

思い込みは「テーブルの脚」で強くなる

リミティングビリーフを、テーブルで考えてみましょう。

テーブルの天板には、こんな言葉が書いてあります。

「私は採用されない」

そして、その天板を支えている脚があります。

1本目の脚は、

「前に面接で落ちた」

2本目は、

「短大卒だから」

3本目は、

「英語に自信がない」

4本目は、

「もう40代だから」

こうして脚が増えていくと、テーブルはどんどん安定します。

「私は採用されない」という思い込みが、揺るがない事実のように見えてくるんです。

でも、その脚を一本ずつ確認してみると、すべてが事実とは限りません。

前に落ちたことと、次も落ちることは別です。

短大卒でも、経験や実績を評価する会社はあります。

英語が完璧でなくても働いている人はたくさんいます。

40代だからこそ、これまでの経験を必要としている会社もあります。

過去の出来事は事実かもしれません。

しかし、

「だから未来も絶対にうまくいかない」

という部分は、事実ではありません。

それは、自分が作った未来の予測です。

テーブルの脚を一本ずつ確認するワーク

まず、自分が転職について信じていることを書き出してみてください。

「私は〇〇だから転職できない」

「私は〇〇だから年収を上げられない」

「私は〇〇だから、この仕事には応募できない」

次に、その思い込みを支えている「テーブルの脚」を書き出します。

そして、一つずつ確認してください。

  • これは客観的に確認できる事実ですか?
  • 過去に一度起きただけのことではありませんか?
  • 誰かに言われた意見ではありませんか?
  • 未来も同じ結果になるという予測ではありませんか?
  • 反対の例や例外は、本当に一つもありませんか?

例えば、

「46歳だから転職できない」

ではなく、

「年齢を気にする会社もある。でも、経験を評価する会社もある」

「英語が完璧ではないから外資系は無理」

ではなく、

「今の英語力で応募できる会社を探しながら、英語力を上げることはできる」

このくらいの書き換えで十分です。

無理に「私は絶対に成功する」と信じ込む必要はありません。

まずは、

「無理だと決まったわけではない」

というところまで戻せればいいんです。

あなたの行動を止めているのは、現実そのものではないかもしれません。

あなたが「現実だ」と信じている、テーブルの上の思い込みかもしれません。

次回は、それでも出てくる、

「でも、私なんかにできるわけがない」

という気持ちについて話します。

履歴書を作った。求人を一つ見た。応募ボタンを押した。返事が来た。

そんな小さな「できた」を集めて、自分に対する思い込みを書き換える方法をお伝えします。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
約2年半でFIREした完全動画講義 FIREママのリアル資産ポートフォリオ公開 海外FIRE本3冊まとめeBook AI FIRE診断 お金の不安をなくす5Days動画講座 FIREできないNG習慣チェックリスト FIREする人の成功習慣チェックリスト
LINE公式から無料で受け取る https://lin.ee/x8L8LB2

この記事を書いた人

ニュージーランド在住。投資開始から約2年半でFIREを達成。これまで600名以上の女性に、お金・投資・人生設計について教えてきました。

このブログでは、女性の老後資金、資産形成、FIRE、海外生活、キャリアについて、実体験と公的データをもとに分かりやすく発信しています。

お金の不安を減らし、自分らしい人生を選べる女性を増やすことが私のミッションです。

コメント

コメントする

目次