資格を取れば、収入も働き方も良くなる。
ミナさんも、そう思っていました。
大学病院で医療職として働いたあと、さらに勉強して心理系の資格を取得。
でも、資格を取ってクリニックに転職しても、月収は20万〜25万円ほど。
残業は多く、一日中、人の悩みを聞き続ける仕事です。
家に帰る頃には、心も身体もクタクタ。
人を支えるための知識は持っているのに、自分の人生はちっとも楽になりませんでした。
そんなミナさんと私は、もう7〜8年一緒にいます。
仕事が忙しすぎて何もできなかった時期も、
転職を勧めても怖くて動けなかった時期も、
お金を使うことが怖かった時期も、
私はずっと近くで見てきました。
現在のミナさんは、公務員への転職に成功し、年収は約700万円。
現金600万円だった資産は、投資を始めて約1,200万円になりました。
さらに今は、40代半ばからの海外就職と移住を目指して、英語とIELTSの勉強を続けています。
これは、資格を増やすだけでは人生が変わらなかった女性が、働く場所とお金の使い方を変え、自分の人生を選び直していった話です。
※プライバシー保護のため、名前・職種・勤務先など一部の情報を変更しています。

大学病院で働いても、収入は上がらなかった
ミナさんは、もともと大学病院で医療職として働いていました。
大きな病院で働いていると聞くと、安定していて、収入も高そうに見えるかもしれません。
でも、実際は違いました。
人の身体や生活を支える大切な仕事なのに、お給料は決して高くない。
仕事量も責任も重いのに、収入はなかなか上がらない。
「こんなに働いているのに、このお給料っておかしくない?」
そう思ったミナさんは、もう一度勉強して、心理系の資格を取得しました。
専門的な資格を取れば、今より収入も上がる。
もっと自分らしい働き方ができる。
そう思って、大学病院からクリニックへ転職したんです。

資格を取っても、月収は25万円ほど
ところが、資格を取って転職しても、状況は大きく変わりませんでした。
月収は20万〜25万円ほど。
資格職なのに収入は低く、残業も多い。
クリニックには、心が疲れていたり、人間関係に悩んでいたり、深刻な問題を抱えていたりする人がやってきます。
一日中、人の悩みを聞き続ける。
相手の苦しさを受け止める。
そして、自分も一緒に落ち込んでしまう。
ミナさんは、心理学の知識を持っていました。
完璧主義についても、人間関係の境界線についても、知識としては分かっていたんです。
でも、それを自分自身に当てはめることができませんでした。
職場では、
「一緒に働いている人に見下されている気がする」
「私の話を聞いてもらえない」
「大切な情報を隠されている気がする」
そんなことが気になって、いつも神経がピンと張っていました。
相手の態度や言葉に心が引っ張られて、自分と他人の問題をうまく分けられない。
心理学の知識はあるのに、自分のことになると分からなくなる。
人を支える仕事をしているのに、自分自身がどんどん消耗していました。

最初に必要だったのは、資格を増やすことではなかった
私と出会った頃のミナさんは、いつもカツンカツンでした。
仕事でも緊張する。
人間関係でも疲れる。
お金のことを考えても不安になる。
だから最初に一緒にやったのは、資格を増やすことでも、いきなり投資をすることでもありませんでした。
まず、自分と他人の間に境界線を引くことです。
相手が不機嫌だからといって、それはミナさんの責任ではない。
相手がミナさんの思いどおりに動かなくても、それは相手の選択。
相手の感情と、自分の感情は別のものです。
心理学を学んでいるミナさんだから、説明すれば知識としてはすぐに理解できます。
でも、知っていることと、自分の生活の中で実際に使えることは違います。
職場で何が起きたのか。
そのとき、相手がしたことは何なのか。
ミナさんは何を感じたのか。
どこまでが相手の問題で、どこからが自分の問題なのか。
一つずつ一緒に整理していきました。
人の相談に乗るたびに自分まで沈んでいたミナさんが、少しずつ、
「これは、この人の問題」
「ここまでが私の仕事」
と分けて考えられるようになっていきました。
やりたいことはあるのに、何もできなかった
ミナさんには、本当はやりたいことがありました。
英語を勉強したい。
海外でも働いてみたい。
婚活をして、結婚もしたい。
これからの人生を、もっと楽しみたい。
でも、給料が安い。
残業が多い。
人の相談を受け続けて、心まで消耗する。
仕事が終わる頃には、英語を勉強する気力も、婚活をする気力も残っていませんでした。
物理的に時間がない。
心にも余裕がない。
それなのにミナさんは、
「できないのは、私に根性がないから」
「もっと頑張らなくちゃいけない」
と思っていたんです。
でも、違うんだよね。
根性がないから動けないんじゃない。
毎日の仕事に、時間も体力も心も全部使い切っていたら、誰だって動けなくなります。
必要だったのは、もっと頑張ることではありませんでした。
頑張らなくても、時間と心の余裕が残る働き方に変えることだったんです。

「仕事はハードじゃなきゃいけない」という思い込み
私は何度も、ミナさんに転職を勧めました。
でも最初は、かなり拒まれました。
長く大変な環境で働いていると、
「仕事は苦しくて当たり前」
「楽な仕事を選んだら、自分がダメになる」
「高い収入をもらうなら、もっと大変な仕事をしなければいけない」
と思ってしまうことがあります。
これも、自己肯定感の低さから生まれる思い込みの一つだと思います。
自分には、もっと楽に働く価値がない。
自分には、もっと高い収入を受け取る価値がない。
だから、身体も心も消耗する働き方を続けてしまう。
でも私は、
「もう十分頑張ったじゃん」
「これ以上、頑張っていることを証明しなくていいよ」
「同じ経験や資格を使って、もっと収入が高くて、休める場所に移ろう」
と伝え続けました。
資格を取ったことが間違いだったわけではありません。
資格や経験を正しく評価してくれない場所で、使い続けていたことが問題だったんです。

資格を増やすのではなく、働く場所を変えた
そこで目指したのが、学校現場で相談支援に関わる公務員の仕事でした。
公務員へ転職したと聞くと、
「安定した仕事で楽をしたかったのかな」
と思う人もいるかもしれません。
でも、そんな簡単な話ではありません。
採用されるために、面接の練習もしました。
エッセイの構成や書き方も、一緒に何度も確認しました。
今までの経験を、新しい職場でどう生かせるのか。
なぜ、この仕事をしたいのか。
採用する側に、どんな価値を提供できるのか。
一つずつ言葉にしていきました。
ミナさんは、それまで一般の職場で働いてきた人です。
特別なコネがあったわけでも、公務員として働いた経験があったわけでもありません。
それでも、準備を重ねて、公務員試験に合格。
無事に採用されました。

年収は約700万円。収入はほぼ2倍になった
転職後、ミナさんの年収は約700万円になりました。
以前と比べると、ほぼ2倍です。
それだけではありません。
学校現場の仕事なので、夏休みや冬休みなど、生徒がいない時期にはまとまった休暇も取りやすくなりました。
同じ人です。
能力が突然2倍になったわけではありません。
働く場所と、自分の経験の見せ方を変えたんです。
「年収を上げたかったら、もっと働かなければいけない」
と思っている人は多いよね。
でも、それは必ずしも正しくありません。
働く場所を変えることで、
収入が上がって、
働く時間が減って、
心にも時間にも余裕ができることはあります。
お金があることで、心に余裕ができる
「お金で幸せは買えない」
と言う人もいます。
確かに、お金だけで幸せのすべてを買うことはできません。
でも、お金があることで生まれる心の余裕はあります。
生活費に怯えなくていい。
嫌な職場から離れる選択ができる。
休暇を使って海外へ行ける。
英語を勉強するための時間やお金を使える。
これからの人生について、落ち着いて考えられる。
収入が上がったことで、ミナさんは、ようやく仕事以外の人生にも目を向けられるようになりました。
根性がついたから動けるようになったわけではありません。
動けるだけの時間と、心の余裕ができたんです。

月収25万円から貯めた、現金600万円
ミナさんは、お金に対する恐怖心も強く持っていました。
収入が低い。
このまま結婚しないかもしれない。
将来、一人で生きていくことになるかもしれない。
そう考えると、お金を使うことが怖かったんです。
だから、月収20万〜25万円ほどの中から、ほとんどお金を使わずに貯め続けました。
そうして貯めた現金が、約600万円。
これは本当にすごいことです。
でも、現金として持ち続けるだけでは、物価が上がったときに、お金の実質的な価値は下がってしまいます。
600万円という数字は変わらなくても、その600万円で買えるものは少しずつ減っていきます。
そこで、次は投資について一緒に勉強し始めました。

私の言うことを、全部信じなくていい
私はミナさんに、
「私が言っているから正しい、とは思わなくていいよ」
と伝えました。
自分のお金だからこそ、自分でも調べて、自分で納得してから動いてほしかったんです。
もともとミナさんは、とても慎重で疑い深いタイプ。
銀行の窓口にも行きました。
保険を扱っている人の話も聞きました。
いろいろな商品について質問して、手数料やリスクも比較しました。
そして最終的に、
「手数料を考えても、リスクを考えても、らぶ先生が教えてくれた方法が一番納得できる」
と、自分で判断しました。
誰かに言われたから買うのではなく、仕組みを理解して、自分で選ぶ。
そこまでできて、初めて投資です。
ミナさんは、自分が納得できるところから少しずつ投資を始めました。

生活レベルを上げず、資産は600万円から1,200万円へ
ミナさんが強かったのは、年収が上がっても、急に生活レベルを上げなかったことです。
もともと低い収入の中で生活していたので、年収が約700万円になったあとも、毎月の支出を大きく増やしませんでした。
収入が増えた分を、そのまま使うのではなく投資へ回す。
まとまったボーナスが出たときも、NISAの枠を使いながら、将来のために運用していきました。
その結果、約600万円だった資産は、約1,200万円になりました。
ただお金を使わずに我慢して貯めたのではありません。
収入を上げる。
生活レベルを必要以上に上げない。
投資によって、お金にも働いてもらう。
「稼ぐ力」と「増やす力」を、同時に育てていった結果です。
資産1,200万円で終わりではない
もちろん、資産が1,200万円になったから、はい終わりではありません。
お金は、数字を増やすためだけにあるものではないからです。
大事なのは、そのお金を使って、どんな人生を選べるようになるか。
ミナさんは、今の仕事を続ける中で、海外の教育や研究に興味を持つようになりました。
「海外で働いてみたい」
「海外の教育現場を見てみたい」
「もっと研究にも関わってみたい」
そんな気持ちが、少しずつ出てきたんです。
学校現場の仕事には、夏休みや冬休みがあります。
そこで、その長期休暇を使い、年に2回ほど海外へ行くようになりました。
ただの海外旅行ではありません。
海外旅行という名の、移住先の視察です。
この国の生活は自分に合うのか。
ここで働くとしたら、どんな仕事があるのか。
実際に住んだら、どんな毎日になるのか。
現地へ行って、自分の目で見ています。

お金と時間の余裕が、止まっていた夢を動かした
以前のミナさんは、仕事だけで一日が終わっていました。
残業をして、人の悩みを受け止めて、疲れて家に帰る。
英語も婚活も海外就職も、
「いつかやりたい」
と思いながら、何年も後回しになっていたんです。
転職して収入が上がり、まとまった休暇も取れるようになったことで、その「いつか」が動き始めました。
収入が上がっても、仕事がもっと忙しくなるとは限りません。
収入を上げながら、自由に使える時間も増やす。
その両方を実現することはできます。
時間と心に余裕ができたから、ミナさんは自分の未来について考えられるようになりました。
そして、
「海外で働いてみたい」
という夢に、本気で向き合い始めました。

TOEIC400点台から、IELTS6.5へ
私と出会った頃、ミナさんのTOEICは400点台でした。
そこから英語の勉強を続け、現在はIELTS6.5ほどまで伸びています。
IELTSとTOEICは、試験の目的も構成も違うので、正確に換算することはできません。
一般的な比較では、IELTS6.5はTOEICなら800点台後半から900点前後が、一つの目安とされています。
ただし、IELTSにはリーディングとリスニングだけではなく、スピーキングとライティングもあります。
だから、単にTOEICの点数が上がったという話ではありません。
読む力。
聞く力。
話す力。
書く力。
海外の大学や仕事で必要になる4つの力を、総合的に身につけてきたということです。
TOEIC400点台だった40代の女性が、IELTS6.5まで来た。
これは、もともと英語の才能があったからではありません。
働き方を変えて、勉強できる時間を作り、一つずつ積み重ねてきた結果です。
※IELTSとTOEICには公式の直接換算表がないため、TOEIC換算はあくまで目安です。

40代半ばから、海外就職と移住を目指す
ミナさんは今、40代半ば。
イギリス、オーストラリア、ニュージーランドなどを候補にして、就職先だけではなく、ビザの条件も調べています。
現在の仕事にも多少の残業はあります。
だから次は、
残業が少ない。
今より収入も高い。
海外で教育や研究に関われる。
そんな仕事を目指しています。
「40代だから、もう遅い」
ではありません。
収入を上げる。
資産を作る。
英語を学ぶ。
現地へ行って、自分の目で確かめる。
ビザや仕事について調べる。
夢を夢のままにせず、必要な準備を一つずつ進めています。
ミナさんの変化から伝えたいこと
ミナさんは、最初から行動力にあふれた人だったわけではありません。
むしろ、転職を勧めても怖くて動けない時期がありました。
専門知識を持っていても、自分のことになると分からなくなる。
資格を取っても収入は上がらない。
職場の人間関係に悩む。
人の感情に引っ張られて、家に帰る頃には何もできない。
お金を使うのも怖い。
将来、一人で生きていくことになるかもしれないと、不安を抱えていました。
でも、それはミナさんに根性がなかったからではありません。
給料が安く、仕事が忙しく、心まで消耗する環境にいたからです。
自分を責めて、さらに頑張らせるのではなく、まず環境を変える。
自分の資格や経験を、正しく評価してくれる場所へ移る。
収入を上げて、時間と心に余裕を作る。
そのうえで投資を始めて、お金にも働いてもらう。
その結果、ミナさんは、
- 月収20万〜25万円ほどから、年収約700万円へ
- 現金600万円から、資産約1,200万円へ
- TOEIC400点台から、IELTS6.5へ
- 忙しくて何もできない毎日から、年2回海外へ行ける生活へ
- 40代半ばから、海外就職と移住を目指せる状態へ
変わっていきました。
7〜8年一緒にいる理由
私はミナさんと、もう7〜8年一緒にいます。
人生は、一回のアドバイスで、急に全部変わるわけではありません。
頭では分かっていても、怖くて動けないときもある。
転職した方がいいと分かっていても、今の場所を離れられないときもある。
投資を始めたいと思っても、大切に貯めたお金を動かすのが怖いときもある。
一度動き始めても、また自信がなくなることもあります。
そのたびに現在地を確認して、次にやることを一緒に決めてきました。
私は、自分の言うことを全部信じてほしいわけではありません。
自分で調べて、自分で考えて、自分で判断できるようになってほしい。
そのうえで、一人では止まりそうなところを、一緒に走る。
だから長く一緒にいるんだと思います。
ミナさんの挑戦は、まだ途中です。
次は、海外就職と移住。
私もこれから一緒に、次の景色を見に行こうと思っています。
あなたは、これからどんな人生を選びたい?
- 資格を持っているのに、お給料が低い。
- 専門職なのに、なぜか報われない。
- 仕事で心も身体も消耗して、家に帰ると何もできない。
- 本当は英語を勉強したい。
- 転職もしたい。
- 結婚もしたい。
- 海外にも行ってみたい。
でも、何年も動けないままになっている。
もし今、そんな状態にいるなら、あなたに根性がないとは限りません。
今いる環境に、時間も体力も心も奪われているだけかもしれない。
そして、今いる場所が、あなたの経験や能力を正しく評価していないだけかもしれません。
投資から始めた方がいい人もいます。
その前に、転職や収入アップが必要な人もいます。
ミナさんのように、収入アップと投資の両方を進めた方がいい人もいます。
必要なルートは、その人の現在地によって違います。
だから、誰かと比べて、
「私には無理」
と決めなくていい。
まずは、今の自分がどこにいるのかを知ること。
そこから、次に何をするのかを決めること。
お金を強くするのは、ただ資産の数字を増やすためではありません。
働く場所を選ぶ。
住む国を選ぶ。
やりたいことを学ぶ。
会いたい人に会う。
行きたい場所へ行く。
これからの人生を、自分で選べるようになるためです。
普通の人が2年でFIREした裏側、全部見せます
私自身も、42歳から投資を始め、2年半でFIREしました。
でも、最初からお金の知識があったわけでも、完璧に行動できたわけでもありません。
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